京都の看板はいろいろな規制があります

京都市内には、看板規制が設けられています。色あいや高さ、場所、素材、面積など、規制は多岐に渡ります。この規制は市内全域に設けられています。看板を出すためには、市役所の市街地景観課と事前協議したうえで申請を出し、審査を受けて、許可を得なくてはなりません。審査のための手数料も徴収されます。単なる登録制ではなく、京都市の景観を損なわないものかどうか吟味されますので、許可制となります。営利目的ではない表示であっても、規制の対象となります。主旨は、京都市内の美観を守ることだからです。看板については規制だけでなく、優れた看板に対しては、表彰したり、広告費の一部を市から助成したり、また、定められている表示期間を超えて表示し続けることを特例として認めたりしています。

オフィス街や繁華街にまで規制が

看板規制は市内全域でおこなわれています。昔ながらの建物がある地域だけではなく、オフィス街や繁華街にまで規制は及びます。許可される看板の基準は、街並みに合わせて決められています。市内は21の地域に分けられ、それぞれに異なった基準が定められています。市内の全域で共通して禁止されているものとしては、照明式の看板などが挙げられます。日本では珍しい規制ですが、海外、特にヨーロッパでは昔から広くおこなわれてきました。古い街並みは重要な観光資源ともなるものですし、また、文化的価値にも早くから気づかれていたためです。街の景観を守るため、看板だけでなく建物の外観まで規制されてきました。日本ではそうした規制がほとんどおこなわれてこなかったため、特に都市部の街並みは雑然として色とりどりで、それがアジアの大都市らしい特色と評価されたりもしています。

看板自体が禁止されている場所も

看板の美観うんぬんではなく、看板を出すこと自体、禁じられている場所もあります。史跡名勝はもちろんですが、公園や河川にも看板は出せません。また、電柱や歩道の柵を使って看板を表示することも、禁じられています。これは通行者の安全にもつながりますから、他の自治体でも徹底されることが望まれるところであり、勝手のわからない外国人観光客が多い京都では、必須のことでしょう。また、オフィス街でも繁華街でも、市内のどこであれ、ビルの屋上に看板を出すことはできません。京都は世界的な観光都市であり、市内の美観を守ることは、自治体の利益につながることです。かなり厳しい看板規制ではありますが、それに対する反対の声もほとんどないようです。むしろ歓迎されている面があります。